米国抽選グリーンカードに当選!渡航健康診断と予防接種に大わらわ

アメリカ抽選永住権に当選した普通の日本人サラリーマン家族。グリーンカード取得のために大使館での面接に持参する書類をそろえてきました。

米国抽選グリーンカードに当選!面接に必要な書類とその準備のすすめ方(前編)

米国抽選グリーンカードに当選!面接に必要な書類とその準備のすすめ方(後編)

今回は大使館から指定された病院での健康診断と、最大の難関となった予防接種についての記録です。

まだ、各指定病院がホームページなんぞお持ちでない時代に、3歳と1歳の幼児を連れての健診と予防接種であったことをご想像の上でお読みいただければ、と思います。

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日本在住でグリーンカード申請するための健康診断

 

日本でアメリカの移民ビザ申請のための渡航健康診断ができる場所は、大使館が指定している医療機関だけです。

東京都内に2軒(新宿の聖母病院と港区の東京クリニック)と神戸に1軒、沖縄に1軒です。

幸い、当時神奈川の藤沢に住んでいて、ダンナさんの勤め先が赤坂だったので、港区芝公園の「東京メディカル・サージカルクリニック」に予約を入れました。

注意が必要なのは、胸部X線を撮るので妊娠していないことが望ましいです。もちろん、腹部は遮蔽してもらえますが、妊娠初期の方はしっかりと担当医療機関と相談してください。

必要なもの
ケースナンバーと氏名の入った大使館からの書類
パスポート
写真4枚(たて4cm X よこ3cm)
予防接種の記録がわかる母子手帳や接種証明書
アメリカでの住所
視力矯正の場合、メガネやコンタクト
治療中の病気や常用している薬がある場合は、医師の診断書(できれば英文)やお薬手帳

いよいよ予約当日、特に食事制限などはないです。予約時間には余裕を持って出かけてください。受付後、書類の記入に時間が少しかかります(何しろ家族4人分…笑)。

(今はそれぞれの医療機関のホームページで書類をダウンロードして事前に記入できるようです。)

親子で二手に分かれての診察となりました。ダンナさんは3歳の長男を、わたしは1歳の長女を連れて、身長、体重(コドモは頭囲、胸囲も)視力、聴力を検査した後、診察室へ。

まずはわたしの問診、大きな病気、手術はないか、出産の様子を聞かれました。

診察台で目、鼻、口、甲状腺、聴診器、腹部触診、脚気検査、皮膚状態のチェック、背骨のチェックなど。長女も同様に。

わたしと長女を担当してくださった先生は、日本人だったのですが、ダンナさんと長男は英語の先生だったらしく苦労したようです。

だいたい30分から40分ぐらいで終わり、次は大人だけレントゲン撮影と血液検査ということで設備のある部屋へ向かいます。


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ここから大変、ビザ申請に必要な予防接種

 

これまでに受けた接種記録と年齢によって、アメリカ入国に向けて、足りない接種や抗体のないものを接種することになります。

このとき、わたしは、はしか、ふうしん、おたふくかぜのうち抗体検査をして、約1週間後の結果で抗体のないものを接種することに。

水ぼうそうもかかった年齢を実家の母が記録しておいてくれて助かりました。ただ、抗体検査は1種類の病気につき、2000円します。

ダンナさんは、接種記録がはっきりせず、水ぼうそうはかかったかどうか実家に電話するも残念ながら留守。抗体検査代も数が多すぎるとあきらめて、その分接種費用にまわそうということに。

こどもたちは年齢と接種記録がはっきりしているので、未接種だったおたふく、水ぼうそう、B型肝炎の3本が必要と言われました。

1日に3本はとても無理でしょうと思い、担当医に相談すると、かかりつけ医で受けて記録を送ってくれればいいとのことで、その日はふだんのこどもの接種プランでは聞いたことのなかったB型肝炎だけ受けることにしました。

とりあえずこの日のお会計は

大人健診 25000円 x2名 =50000円
子供健診 14000円 x2名 =28000円
抗体検査 2000円 x3種 = 6000円
B型肝炎接種 6000円x2名=12000円
計96000円+税4800円

のちに、ロサンゼルス移住後に次女が生まれて予防接種を受けていくにつれ、日本との接種の仕方の違いがよく分かってきました。

日本は1回につき1本のみ予防接種して、次の接種は1ヶ月あけて、と余裕を持った接種プラン。ワクチンの種類が違うこともあるのでしょう。

アメリカは1度に複数本打つことはあたりまえです。

さらにおたふく、はしか、ふうしんの混合ワクチンMMRというものがあり、これを1歳と、3歳で接種するというようなやり方です。

なので、この健診後、かかりつけ医におたふくと水ぼうそうの接種をお願いすると、「B型肝炎を受けてきたなら次は1ヶ月後にしかできないよ!」と言われたわけです。

そんなこと言ってたら、面接までに後1ヶ月少ししかないのに両方受けられない!と呆然としたわたし。

しかも抗体検査してわたしたちおとなもおたふく風邪の接種が必要なので予約を入れようとしたら、「今月は予防接種のキャンペーンで、もう予約はいっぱい来月のはじめになります。」と言われる始末。

面接までに健康診断の書類が間に合わないことになります。

なんとかならないかと大使館に問い合わせてみると、健康診断の書類を待ってビザを発行することはできるけれど、DV(抽選)ビザは毎月の発行数が決まっていてどこで発行限度に到達してしまうかわからないので、あまり望ましいことではない、との回答。

さらに「小さなお子さんのことですから、無理なさらないで。担当の医師に免除できるか相談してみてください。」とまで言ってくださった。

結局、健診の担当医師に免除をしてくださるようお願いし、かかりつけ医に何度もキャンセル待ちをかけてギリギリ4人のおたふく風邪の接種が、健康診断書作成に間に合いました。

接種済みスタンプの母子手帳をファックスしたとき、「これでは文字がつぶれて見えません」と言われ、間に合わない〜と泣きそうでした。

急遽、接種証明書の発行をかかりつけ医にお願いすると、もうすっかりわたしたち家族のことを覚えてくださった先生は無料で作成してくださいました。

永住権は欲しいけれど、こどもの命を危険にさらしてまで必要なのか、と本当に悩みました。

今では、大使館の指定医療機関がそれぞれのホームページで予防接種のチャートも見ることができますし、年々必要なワクチンの種類も変わってきます。しっかり準備して健康診断を受けてください。


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ビザ申請の健康診断書の有効期間が短くなった!

 

健康診断書の有効期限は実際に入国するまで有効でなければなりません

以前は1年間有効だった診断書が今は6ヶ月間になり、結核にかかったことのある方のレントゲン診断の結果によっては3ヶ月しかないという場合もあります。

つまり、面接が通って、グリーンカード発行のための入国ビザが発行さたらできるだけ早くアメリカに入国しなければなりません。

私たちも、ダンナさんの仕事が見つからないことには渡米できないと思い込んでいたら、大使館の方から、「グアムでもいいから一旦入国すれば、出入国できるスタンプが押されるから数泊して日本に帰って問題ないし、グリーンカードは発行されアメリカ内の住所に届きます。」と教えられ、2泊3日楽しんできました。

移住までには、準備段階で日本との行き来はさけられないだろうとの配慮からの措置だとは思いますが、何も知らない私たちにアドバイスくださった大使館の方に本当に感謝です。

まとめ

アメリカビザ申請のための健康診断と予防接種についてまとめました。

わたしの場合、日本で大使館指定の医療機関で健康診断を受けましたが、すでにアメリカ在住でビザ申請される方は、お住いの地域の指定病院を探すことになります。

健診料は医療機関ごとに異なるようで、こちらも事前によく調べて行ったほうがよさそうですね。

この記事があなたのお役に立ちますように!

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