海外子育てのお悩み解決!子どもの英語・現地語の習得と日本語教育①

海外で子育てするとき、言葉の悩みはかなりの割合を占めてきます。

子どもたちはどうやって、英語や現地語を身に着けていくのか?日本語の教育はどの程度続けるべきか?

日本人家庭なのか、国際結婚か、子どもの年齢、在住期間の長さによっても、子どもの母国語が何語になるのか変わってきます。

ロサンゼルスに15年住んで、3人の子育て経験を振り返り、長い目でみた英語・現地語と日本語教育の両立についてまとめてみたいと思います。

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海外子育てのお悩み初めの第一歩?英語・現地語の習得

日本に生まれ育った人が、海外で暮らすってだけでも大変なのに、そこで出産、育児、そして学校に通わせ、進路を考えるというのはものすごい難しい技だと私は思っています。
自分も通っていた道なので、この記事を読んでおられる方でその苦労を背負っていらっしゃる、またはこれから挑んでいかれるという方々には心からエールを送ります。

ほんとうに言葉の悩みは、海外生活では常につきまといます。

大きく分けて3つの条件によって、悩みどころが違いますね。

1.   家庭内で両親ともに日本語を話すのか、国際結婚で英語・現地語と日本語がミックスされる環境か。
2.   子どもの年齢。日本からの移住時期での年齢と帰国する年齢に伴う受験や進路。
3.   在住期間の長さ。日本語力をキープする難しさ。

①家庭内言語による悩み

両親ともに日本語を話す家庭なら、英語や現地の言葉に慣れるために親子ともども努力の日々が続きます。

とくに子どもが小学生高学年から中学生にかけて渡航した場合、学校で習う内容がしっかりしてくるので現地語や英語での授業や宿題についていくのが大変です。

移民が多い国なら、移住者の子の言語習得にに多少なりとサポートがあるでしょうが、日本のようにお構いなしの国だったりすると、親はある程度の覚悟とおおらかさをもって子育てすることになるでしょう。

国際結婚の場合はどうでしょうか。

パートナーが現地語の地域へお嫁・お婿にいった方は、現地語への対応はまず一安心ですよね。

身近に日本語学校がなければ、子どもの日本語力は日本語親であるあなた次第。

プレッシャーでしょうが、頼もしい話し相手を育てると思って、ご自身のためにもしっかり日本語を教えてあげて欲しいと思います。

また、両親のどちらの母国でもない国で育つ場合は、言葉を発し始めるのが遅い子が多かったり、学校では消極的になってしまう子が多い印象です。

多言語の家庭で育つ子は、どれか一つの言葉が他の言葉を引っ張る形で習得していきます。

ゆっくりではありますが、マルチリンガルへ大きく成長するのはうらやましいですね。

移住時の年齢、帰国時の年齢

学齢期の子を連れての駐在家庭では、子どもの年齢によって英語や現地語の習得と、帰国後の日本語での学力にも心血を注ぐことになります。

英語圏の国であれば、親もサポートしやすいので現地校に通わせたい方は多いと思います。

ただ小学校高学年から中学生の期間で2,3年の短い駐在期間である場合は、英語に慣れるまでに授業がどんどん進んでしまいます。

なので日本人学校の選択肢があれば助かりますね。

ただ、言うまでもなく日本人学校へ通うと、英語や現地語は学習言語としては習得できません。

同じように、たとえ海外で産まれても、日本語家庭に育って就学前に日本へ帰国してしまったら、当然バイリンガルにはなりません

そして兄弟姉妹がいる場合、移住時と帰国時の年齢に差があり、一人ひとりの状況や、それぞれの性格に合わせた進路を考えなくてはいけないのが悩ましいところです。

③滞在期間の長さ

現地で生まれても、日本人家庭に育った子は最初から英語が話せるわけではありません

でも、学齢期に急に移住してくるよりは、就学前に準備期間があって、小学校の初めは英語ならABCから習うわけで、親も一緒に学んでいけるやりやすさがあります。

英語の習得しやすさとは裏腹に、在住期間が長く現地校に通う子は、現地人として毎日教育を受けていくので、徐々に日本語を話さなくなっていきます

難しい年ごろになってくると、親子のコミュニケーションですら危うくなっていくのです。

同じように海外で育っても、状況が違えば、言語の習得にかかる時間は大きな差があることがわかりますね。

次は実際に現地校に通うときに日本人の親ができるサポートを見ていきましょう。

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海外子育てで子どもが英語・現地語を習得するために親ができること

 現地校に通わせることになったら、最初は学校に子どもと一緒に行って1日の流れを把握してあげるのもいいと思います。

英語・現地語がゼロの子どもが一日中言葉を浴びるように聞いて、周りの言うことが理解できるようになるまでに2,3か月、現地語で言葉を発し始めるまでには約半年(1000時間)かかると言われています。

日本の幼稚園年中にいた長男が、ロサンゼルスの小学校付属の幼稚園に通い始めたときもそんな感じでした。

小学3年生くらいから、ぐっと勉強内容も本格的になり、宿題の量も増えるので、親の手に余るようなら家庭教師か塾を探すことになります。

学校選びや家庭教師などのサポートについてはまた改めて書きたいと思います。

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まとめ

海外子育てで、子どもが学齢期になってくると、現地語と日本語のバランスが常に悩みになってくると思います。

ただ一つ、親であるあなたに大切にしてほしいことは、ご家庭を子どもの居心地のいい場所にしておいてあげてほしいということです。

新しい言葉や文化に戸惑いながらも、毎日学校に行ってるならもうそれだけで子どもたちは十分に頑張っています

時には、どうしてもいきたくない日やがんばれない日もあります。

親として、心配でたまらない、そんな時は何か好きなものを作ったり、買ってきて食べさせてあげてください。

ゆっくり見守ってあげてください。

きっとまた、元気な笑顔が戻ってくるはずです。

この記事があなたのお役に立ちますように!

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