中学生になると女子も男子も反抗期はまさにピーク!
何を聞いても「別に」「普通」「ビミョー」かオニ無視。特に男の子は、ちょっと注意すると烈火のごとく怒り出し、暴言、ものを投げる、壊すなどがだんだんエスカレートしてくる…
いったいいつまでこんなこと続くのかしら。どう接したらいいのかわからない。
少しでも穏やかな日々を取り戻すために、親として今できることをまとめてみました。
反抗期の息子にもう疲れた…どうしたらいいの?
手綱をゆるめる
誰しも多かれ少なかれ、13歳から15歳あたりの中学生のころには、親がうっとうしく感じる反抗期をむかえます。
子どもが親から自立しようとする成長の証ですから、「反抗期」が来るのはよろこばしいことなのですが、まあこの「不機嫌の嵐」はいったいいつまで続くのかイヤになりますね。
かといって、親までイライラしてしまうと、家の中がとっても雰囲気悪くなりますから、ここは親も子離れしていく時期が来たのだと覚悟を決めましょう。
ゆっくりと、今まで引いていた手綱をゆるめるのです。
夜更かししてたって、朝食食べなくたって、部屋が散らかってても、歯磨きしなくても、死にはしません。
細々と心配する前に、信じてやりましょうよ。
「親から言われて早く寝るんじゃない、自分で寝る時間は決めるんだ」って、一旦親の作った枠を壊して自分のカタチを作ろうとしているんです。
その結果、朝起きられなくて遅刻してしまうかもしれません。親は失敗することや、出遅れることを心配してしまいますが、中学生の間にする失敗はいくらでも取り返しがつきます。
指示するのではなく、応援する
想像してみてください。ホルモンバランスが不安定で、人間として未熟な生徒たちが一斉に集まっている場所が中学校です。
理不尽なイジメにおびえたり、人の目が気になる年頃で自意識過剰になったり、そのストレスはなかなかのものだと思います。
その中を毎日生き抜いてるわけですから、少しいたわってあげないと。
毎日のお弁当も、お掃除も洗濯も、車での送り迎えも、子どものあまりの態度の悪さに、「もうお弁当はつくりませーん!!」とキレてしまいたくなりますが、口で指示することをやめてみる代わりの大事なコミュニケーションのひとつです。
生きていく基盤を支えることが一番大切な応援、サポート。
どんなに悪態をついても、お弁当はペロリと平らげてくるなら、元気な証拠。
逆に全く手をつけていなかったら、何か深刻な問題が起こっているのかもしれません。
お父さん出番です!
男の子は特に、カラダと心の変化をもてあまして、そのエネルギーが家族、おもにもっとも顔を合わせ、接することの多い母親に向けられがちです。
関係が悪化してしまっている場合は、父親に話してみてもらうと、違うアプローチになって男同士で息子くんも態度を和らげることができます。
「うちのダンナは子育てに関心ないし、あてにならない」とか「単身赴任中で戦力外」という言葉をよく聞きます。
実は両親がコミュニケーション不足だったり、お互いを尊重できていないことを、一番そばで感じ取りがっかりしているのは、他ならぬ息子くんです。
それが、反抗期をひどくしていることだってあるのです。
子どもの態度が変わってほしいと望むなら、ご主人との協力姿勢をあなた自身が変えていこうとぜひ努力していただきたいなと思います。
反抗期の息子、中学生になって暴言がひどい!!
反抗期の息子さんのもっとも多い、親の不満といえば言葉遣いでしょうか。
ついこの前まで「ママ〜」と甘えてきていたのに、「くそババア」呼ばわりされた日には絶望的な気持ちになりますね。
息子くんにしてみれば、とにかく母親から自立したい、子供扱いされたくない一心で「ママ」を封印してみたら、ほかの適当な呼び方が見当たらない。
毎日口やかましく「宿題やったの?また寝てるの?ゲームのしすぎなんじゃないの?」と言われるうち、だんだんムカついてきての「くそババア」発言といったところでしょうか。
関西の男の子はちょうど良い「オカン」という呼び名があって、統計がないのですが、私の印象では「オカン」があるおかげで、関西では母親と息子の関係が比較的穏やかな気がします。
関西以外ではせめて、「ちょっとオバさん」ぐらい呼んでくれない?と提案してみますか。
とにかく、売り言葉に買い言葉で同じ土俵に上がってバトルするのではなく、聞こえないフリする、さらっと流す、ユーモアでかわす(関西のオカンの得意技)ようにします。
ただ、「死ね」という言葉が出てきてしまったら、母親一人で手に負える範囲を超えてきていると感じます。息子くんの心に何かしらの深い傷があるのでしょう。
家族や第三者の助けを求めるサインと受け止め、他人や自分自身を傷つける事態につながらないようホットラインへ悩み相談されることをおすすめします。
反抗期の息子に負けない親として上手な接し方
子育てに一生懸命だった親のことを、反抗期の中学生は「一人の人間」としてみるようになります。
お父さん、お母さんにはぜひ自分の生活をもう一度見直して、子どもに「一生懸命働き、楽しく生きている」姿勢をお手本として見せてあげてほしいのです。
子どもの一挙手一投足にやいのやいのと振り回されている親を、子ども自身はどんな気持ちで見るでしょう。
自分のお仕事、趣味をがんばったり、新しいことにチャレンジしたり、ペットを飼いはじめたり、ダンナさんとお出かけするようにしたり、親自身がこどものそばを離れ、風通しを良くすることで家庭の中の空気が動き出すはずです。
まとめ
反抗期まっただ中の息子には、今までと同じ接し方ではなく、少しずつ手綱をゆるめるように信頼して自由を与え、両親が協力して、口出しせずに応援し見守っていくという接し方に変えていくことで、事態が改善していくはずです。
こども自身が態度で「パパ、ママもういいよ。そろそろ自分の人生を生きてよ」と伝えてきているのが、反抗期という時期なのではないかなと。
親が自分自身の進む方向を見つめはじめたら、向かいあわせでこどもの行く手を阻んでいたものが、親子で前を向いて進み始められることでしょう。
この記事があなたのお役に立ちますように!